現在、さまざまな場面でSDGs「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」に関する取り組みが広まっています。全国各地の動物園でも、SDGsの取り組みによって持続可能な社会づくりや問題解決を目指しているのです。今回は、各地の動物園でどのようなSDGsの取り組みをしているのかピックアップしてご紹介いたします。ぜひ、SDGsについて考えるきっかけにしてみてください。
アドベンチャーワールド(和歌山県)での取り組み
アドベンチャーワールドでは、「こころにスマイル 未来創造パーク」をテーマに掲げて、とても幅広くSDGsへの取り組みへ力をいれています。一例としては、下記のような取り組みです。
・動物のエサや排せつ物の新たな活用方法を見出す
・動物に関わる人財の育成
・動物本来の行動や能力を発揮できるような環境を作っていく
・生命の大切さを学ぶ機会を作る
・だれもが快適に過ごせるユニバーサルデザイン(動物園のデザイン)の推進。
アドベンチャーワールドは、自然・動物・人間が理解し合えて、Smile(しあわせ)のあふれる社会を目指しています。
東山動植物園(愛知県)の取り組み
東山動植物園は、絶滅危惧種も含めてさまざまな動物が暮らしています。また、世界的に見ても珍しい植物も多数栽培されているスポットです。「人と自然をつなげる懸け橋」となるために、主に下記のような取り組みを中心に力を入れています。
・絶滅危惧種の飼育・栽培・展示
・地域の企業や市民との連携
・動植物関連のボランティア活動
・なごや東山の森づくり
地域の人たちと連携しながら、人間が自然と動物への理解と関わりを深めていきつつ、より良い社会への実現へと注力しています。
上野動物園(東京都)の取り組み
上野動物園は、2022年3月に開園140周年を迎えました。上野動物園にあるギフトショップでは、持続可能な開発目標(SDGs)の「海の豊かさを守ろう」および「陸の豊かさも守ろう」を推進するために、下記の取り組みが2022年5月に実施されました。
・紙・プラスチックのショッピング袋類の辞退
・マイバック使用なら会計から20円引きにする
今後、再び実施される可能性もありますので、ぜひ公式ホームページ(https://www.tokyo-zoo.net/zoo/ueno/)をチェックしてみてくださいね!
まとめ
今回は、各地の動物園でのSDGs取り組みをご紹介しました。
地域社会との連携も図りながら、動物を取り巻く環境について考えていき、より人間と共存しやすい世の中を目指しています。かわいい動物たちに癒されたり触れ合ったりして動物園を楽しむのも良いですが、時々は私たち自身もSDGsと動物について考えることが必要です。
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文章・画像/光丘月乃