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全国で会えるのは9ヶ所だけ!いしかわ動物園の「幻の動物」ユキヒョウ

人にも動物にもやさしい環境,いしかわ動物園

いしかわ動物園は平成11年10月9日,辰口丘陵公園にオープンしました。23ヘクタールの敷地内は,自然の地形を生かした中に動物たち本来の生息環境を再現しています。「楽しく,遊べ,学べる動物園」を基本コンセプトとして,訪れるすべての人に対してバリアフリーであるように,また動物たちにとっても快適な場所となるように,そして地球環境にも負荷をあたえないような動物園づくりをめざしている施設です。

(参考:いしかわ動物園公式サイト https://ishikawazoo.jp/sp/information/gaiyo/index.html)

ユキヒョウに会えるのはたったの9施設

(ユキヒョウについて inいしかわ動物園)

2022年11月現在,日本でユキヒョウに会える動物園はわずか9施設(https://zoozoodiary.com/zoo-lists/snowleopard-in-japan/)。そのうちの1つがいしかわ動物園です。ユキヒョウは美しい毛皮を狙った狩猟などが原因で,絶滅の危機に瀕している希少な動物であるため,飼育している施設も少ないのです。

現在いしかわ動物園には2頭のユキヒョウがおり,それぞれが暮らしている様子を屋外・室内で見ることができます。

1980年頃までその生態が謎に包まれていたユキヒョウ。標高が高く険しい山々に生息していることから,他の大型ネコ科動物に比べ,その生態は未だ多くの謎に包まれています。それゆえに「幻の動物」と言われてきました。

本記事ではいしかわ動物園の2頭のユキヒョウを紹介し,その魅力と生態に迫ります。

ユキヒョウの進化から見る「可愛さ」

(ひょこっと現れた「スカイ」)

こちらはオスのユキヒョウ,「スカイ」。2013年に多摩動物公園からやってきました(https://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?link_num=21396)。

スカイは目がぱっちりしていて,とても美人なユキヒョウです。担当の飼育員さんも「毛並みがふわふわで,美人な個体」と紹介しています。触ってみたい…!

ユキヒョウは,他の大型ネコ科動物に比べて耳が小さくて丸いです。野生のユキヒョウが生息しているのは,ヒマラヤから中央アジアにかけての高山帯。気温が低い場所で熱を逃さないようにするために,小さくなったといわれています。

(あくびをしたあとのスカイ)

そして,酸素が薄く寒い高山でも十分に呼吸ができるように,鼻腔の幅が広くなっています。鼻腔が大きいほど空気をあたためる時間が長くなるため,肺に届くころには吸った空気が体温と同じくらいのあたたかさになっています。

また,高山地帯は足場が悪く,強風の脅威にもさらされます。重心を低くして風の抵抗を受けないように,ユキヒョウの足は短く太くなりました。

これらは標高の高い雪山で生きていくための進化のかたちですが,それによってユキヒョウはとても可愛くて愛嬌のある姿に見えますね♪

ユキヒョウの進化から見る「美しさ」

(高いところから他の動物(人間も…?)を観察するのが好きな「ジーマ」)

こちらはメスのユキヒョウ,「ジーマ」。2022年1月にいしかわ動物園にやってきました(https://www.yomiuri.co.jp/national/20220118-OYT1T50210/)。この日は気温が低かったため,屋外で快適に過ごしていました(寒そうに身を寄せあっている私たち人間を楽しそうに見物しているようにも見えましたが…)。

(頭上を歩いてくれるジーマ)

いしかわ動物園のユキヒョウエリアにはガラス張りのトンネルがあり,頭上を通るユキヒョウを観察することができます!ジーマは青空の中を颯爽と歩いているように見えました。その姿はとても美しいです。

▼頭上を通るジーマの様子
動画①:https://youtu.be/bzCtXYJtKtk
動画②:https://youtu.be/0L-OI_P8nec

ユキヒョウの尾はとても長く,約1mあります。これは全長の半分ほどの長さです。長い尾を動かすとバランスがとりやすく,さらに方向転換もしやすくなります。不安定な岩場を素早く移動するために進化したのですね。

(スカイの立派な尾)

そして,ユキヒョウの厚い体毛も大きな特徴です。夏季には5cmほどの毛が,冬季は寒さを防ぐためにその2倍以上の長さになります。

尾も厚い毛におおわれていて,マフラーのように口や鼻を冷気から守る役割があります。寒くなるとユキヒョウが尾を口にくわえて,口元をあたためる様子を観察することができます(可愛いこと間違いなし!)。

そして注目すべきはその色。雪山が持つ色は白だけでなく茶色や灰色,黄色などさまざま。その色たちに最も近い色の毛が,ユキヒョウの体毛です。狩りのためにじっと動かず雪や岩に同化するユキヒョウは,どんなに視力が発達している動物でも見つけるのが困難だといわれています。

(足の裏まで厚い毛がぎっしり)

そして足の裏にも毛が密集しているため,ユキヒョウの足音はほとんどありません。

以上の理由から,幻の動物ユキヒョウは「雪山の亡霊」ともいわれています。

可愛くて愛嬌のある姿のユキヒョウですが,その正体は美しくも儚い雪山のハンターというわけですね。

いしかわ動物園では,ユキヒョウの可愛い姿も美しい姿もじっくり観察することができますよ。寒くなるにつれて,ユキヒョウたちの生き生きとした姿をみることができ,毛がどんどん厚くなってきて見た目もふわふわになります。

これからの季節はユキヒョウが主役!いしかわ動物園の「ジーマ」と「スカイ」に,ぜひ会いに行ってみてください♪

いしかわ動物園
〒923-1222 
石川県能美市徳山町600番地 
TEL:0761-51-8500 FAX:0761-51-8504 
E-mail:[email protected]

開館時間
・4月1日から10月31日
9:00~17:00
・11月1日から3月31日
9:00~16:30

文章・画像・映像/名月子店(めいげつこてん)

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