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板橋区で熱帯の環境を楽しみながら学べる博物館型植物館を紹介!

板橋区立 熱帯環境植物館

東京都板橋区の高島平にある板橋区立 熱帯環境植物館(ねったいかん)は、1994年に設立された区の施設。
元は板橋清掃工場の排熱を利用した温室として利用されてきましたが、より区民にとって楽しく、役立つ施設として活用できないかと考え、現在の植物館に作り直されました。
ではなぜ熱帯地域、それも東南アジアの環境を再現したのでしょうか。

熱帯地域の重要性を説く

熱帯雨林とは人の手がほとんど届いていない正に自然の姿そのものであり、生命の源です。
そんな熱帯環境を知ることは地球を知ることであり、地球を知ることで環境を保全するという意識が生まれます。

ねったいかんはSDGsという言葉が生まれる前から地球環境保全の重要性をより広めることが重要だと考えており、また板橋区がマレーシアのペナン州と友好提携を結んでいるため、マレーシアなど東南アジアの熱帯地域を再現することになりました。
実際に、ペナン州から輸送された熱帯の植物も館内に展示されています。

さらに、区民の方がより楽しく学べる環境を提供できる施設としての役割も持っています。

大人260円で誰でも気軽に立ち寄れる

入館料は大人260円が最大料金。非常に安いことがわかります。

この安さが誰でも気軽に立ち寄れることにつながり、口コミで知名度も高まったことで現在は区内だけでなく区外からの来館者も多くいらっしゃいます。
筆者が訪れた際には小さなお子様を連れたご家族や、カップル、おひとり様など幅広い方々がいました。

その中には板橋に里帰りした際に立ち寄ったという方も。一人でもじっくり、ゆっくりと見て回れる落ち着きのある場所だと話してくれました。

各エリアの紹介

ではここで、各エリアについて簡単にご紹介させていただきます。

●地下1階

飲食も可能なミニホールのほか、色鮮やかな魚たちを観察できるミニ水族館があります。
チンアナゴなども砂の中に引っ込む姿をばっちりと見ることもできます。
※ミニホールは土日のみ開放しております。

さらに、世界最大級の淡水エイが飼育されている水槽も!
 

●1階

マングローブなどが生い茂る潮間帯エリア、そして熱帯低地林エリア、集落景観エリアへと続きます。
熱帯雨林ならではの植物が生い茂り、順路の途中にはマレーハウスがあり、テングヘビなどの生きものが飼育されています。
 

●2階

熱帯地域の高山植物が展示されている冷室の雲霧林エリア。夏は涼しく人気のスポットです。

土日と祝日に営業(平日は休憩所として開放)している「喫茶室クレア」では、熱帯雨林を眺めながらマレーシア風のチキンカレーなどを楽しめます。

こちらでは定期的に企画展示を行っており、さまざまな学びを得られます。
※写真は2022年11月15日~11月27日に行われた「食べられる虫展」のものです。

常設コーナーでは虫のジオラマや熱帯雨林の破壊と修復の歴史を学ぶことができます。

図書コーナーもあり、気になった植物や生きものたちを調べることもできます。

施設概要

●営業時間

10:00~18:00
月曜日・年末年始定休

●アクセス

【電車をご利用の場合】
都営三田線「高島平駅」下車、東口より徒歩約7分。

【バスをご利用の場合】
国際興業バス「高島第一中学校」下車、徒歩1分。「板橋特別支援学校」下車、徒歩5分。
※土曜日、日曜日、祝日、板橋区立小学校の夏休み期間中は「エコポリスセンター」「熱帯環境植物館」「教育科学館」「リサイクルプラザ」の4館を結ぶ無料の送迎バスが運行しています。
ときわ台駅北口のロータリー公衆トイレ前もしくは、西台駅東口改札を出てすぐ右の乗り場からご利用ください。

【自動車をご利用の場合】
専用の駐車場はありませんので、隣接する「高島平温水プール」の有料駐車場(19台)をご利用ください。
※団体利用のバス、障害者手帳、愛の手帳などをお持ちの方への駐車スペースが若干ございます。詳しくはねったいかんまでお問い合わせください。

●入館料

【当日】
大人:260円
小学生・中学生:130円
65歳以上:130円
未就学児:無料

【年間パスポート/回数券6枚つづり】
大人:1,300円
小学生・中学生:660円
65歳以上:660円

障害者手帳、愛の手帳などをお持ちの方については、以下の金額となります。

大人:130円(年間パスポート・回数券は650円)
小学生・中学生:60円(年間パスポート・回数券は330円)
65歳以上:60円(年間パスポート・回数券は330円)
※付き添いの方1名無料
※年間パスポートはご本人様のみ有効

●写真撮影


※フラッシュ撮影はNGですのでご注意ください。

●ねったいかんホームページ

https://www.seibu-la.co.jp/nettaikan/

文章・画像/政喜

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