東京都板橋区の高島平にある板橋区立 熱帯環境植物館(ねったいかん)。
ここには4匹のカメが飼育されており、子どもたちからの人気も高いといいます。
カメ好きの筆者としては行かずにはいられません。
そのため、さっそく館内をじっくりと散策しながらカメたちと出会ってきました。
ジーベンロックナガクビガメ
順路を歩き、まず出会ったのがジーベンロックナガクビガメ。愛称はロッキー。
その名の通り非常に長い首が特徴で、普段は首をS字に曲げることで収納しています。
これは曲頸類(きょくけいるい)と分類されており、私たちが普段よく見るミドリガメなどのように前後に動かして首を伸ばすタイプは潜頸類(せんけいるい)と呼ばれています。
首が長い理由はエサを取りやすくするためであるとか、呼吸を楽に行うためであるなど諸説あるようです。
実際に、筆者の前で首をぐいーんと伸ばして水面に顔を出す様子を見せてくれました。
呼吸も簡単ですね!
ニシキマゲクビガメ
魚やカエルや甲殻類、水草なども食べる雑食性のカメ。
その一番の特徴は腹甲周囲がオレンジがかったピンク色をしていること。これは成長とともに色あせていきますが、見た目の鮮やかさ、人口餌もよく食べることからペットとしても人気があるようです。
カメラに収めようとするもぶれてしまうほど活動的で、手足をばたばたさせている姿は非常にかわいらしいです。また、ピンク色もほかのカメにはない独特の美しさを持っています。
ビルマムツアシガメ
ムッちゃんの愛称で親しまれているビルマムツアシガメはアジア最大級のリクガメ。
食欲旺盛でそのゆったりとした姿は子どもたちからとても人気。
普段は柵の中にいますが、平日は館内を散歩することもあるそうです。
散歩はムッちゃんの体調などに合わせて行われるため、散歩中のムッちゃんに出会えるかは運次第。
出会えた人はとてもラッキーです。
後ろ足の付け根に突起があり、それが3対目の足に見えることから六つ足=ムツアシという名前が付いたそうです。
ボルネオカワガメ
イシガメ科最大のカメで、水かきが発達しており泳ぎが得意です。
……しかし、普段は人の目が届かない場所を隠れ家にしているらしく、よく目をこらさないと見つけられません。
筆者も最初は見つけられず、飼育員さんと一緒に探してもらいました。
そんなボルネオカワガメの姿を見られる大きなチャンス。それは毎週土曜日に行われているイベント「魚のごはんの時間」です。
普段は隠れ家でのんびりしていても、食事となれば話は別。
発達した水かきですいすいとやってきてごはんを探します。
まとめ
カメと一言でいっても大きさや色、首のしまい方などその姿は全く異なります。
よく見てみるとムッちゃんの足の突起なども観察できますので、ぜひねったいかんにお越しの際は人気者のカメたちをじっくり眺めてみてください。
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文章・画像・動画/政喜