アドベンチャーワールドでは、2021年3月にケープペンギンの赤ちゃん4羽が誕生しました。現在、赤ちゃんはアニマルランドのケープペンギン展示場で親鳥とともに巣箱の中で過ごし、親鳥からの給餌も観察できています。まもなく巣箱から出て辺りを散策したり、自分で魚を食べたりする姿を観られるようになります。
ケープペンギンの赤ちゃんについて
<赤ちゃんの出生情報>
<赤ちゃんの公開>
赤ちゃんは「アニマルランド ケープペンギン展示場」で公開しています。
<赤ちゃんのふわふわの羽>
5月上旬頃まで、赤ちゃんは体温を維持するためのふわふわな羽(綿羽)で全身覆われています。赤ちゃん特有の羽はケープペンギンの場合生後1か月半ごろに抜けはじめ、生後3カ月頃には完全に大人の羽へと生え変わり、亜成鳥となり泳げるようになります。
ケープペンギンについて
学名/英名:Spheniscus demersus/Cape Penguin
分類:ペンギン目ペンギン科
生息地:アフリカ南部沿岸
寿命:約10年(飼育下:15〜20年)
食性:イワシなどの魚類や甲殻類、イカ、タコ
繁殖:一夫一婦で、巣はトンネルを掘ったり、地表面につくったりする習性があります。繁殖期には主に海岸の岩場で岩の割れ目などに巣を作り2個の卵を産みます。抱卵はオス・メス交代で行います。
特徴:アフリカに生息する唯一のペンギンであり、足が黒いことから「ブラックフットペンギン」や鳴き声がオスのロバに似ていることから「ジャッカスペンギン」の別称を持ちます。
アドベンチャーワールド ペンギンプロジェクトについて
アドベンチャーワールドでは、1978年の開園時にフンボルトペンギンとキタイワトビペンギンの飼育を開始し、1990年から自然界で暮らすペンギンコロニー(繁殖群)を再現すべく、「ペンギンプロジェクト」として本格的に飼育・繁殖研究に力を注いできました。アデリーペンギン、ヒゲペンギン、ジェンツーペンギン、キングペンギンと繁殖実績を積み、1997年に世界最大のペンギン、エンペラーペンギンの繁殖研究を開始。アデリーペンギンは1996年、ヒゲペンギンは1999年に初めて繁殖に成功して以降、毎年繁殖に取り組み、たくさんの赤ちゃんが誕生しています。
<アドベンチャーワールド ペンギン飼育実績>
1978年:フンボルトペンギン初繁殖
1990年:アデリーペンギン、ヒゲペンギン、ジェンツーペンギンの卵を搬入 人工孵化、育雛を行う
1992年:キングペンギンの卵を搬入。人工孵化、育雛を行う
1994年:ジェンツーペンギン初繁殖
1995年:キングペンギン初繁殖
1996年:アデリーペンギン初繁殖
1997年:エンペラーペンギンの赤ちゃんを搬入、人工育雛を行う
1998年:ケープペンギン初繁殖
1999年:ヒゲペンギン初繁殖
2004年:世界でも2園館目となるエンペラーペンギンの繁殖に国内初成功
2005年:エンペラーペンギンの国内初繁殖に対して日本動物園水族館協会より「繁殖賞」を受賞
2006年:キタイワトビペンギン初繁殖。これにより国内最多となる 8 種類のペンギンの繁殖に成功
アドベンチャーワールド
住所:〒649-2201 和歌山県西牟婁郡白浜町堅田2399番地
公式サイト:https://www.aws-s.com/