京都水族館は、飼育するハンドウイルカ「キア」の妊娠を発表しました。現在「キア」は妊娠7カ月目に入っており、2021年8月初旬に出産を迎える予定。ハンドウイルカの妊娠は、2012年の開業以来初めてです。
京都水族館では現在、雄3頭と雌2頭のハンドウイルカを飼育。「キア」は、好奇心旺盛な性格やパフォーマンスで見せるダイナミックなジャンプなどで親しまれています。
体調管理のため定期的に行っている血液検査で妊娠の可能性が示され、その後の超音波検査で、お腹に胎仔がいることが確認されました。父親は、仔獣の誕生後にDNA検査を行い特定予定です。
イルカパフォーマンスは当面の間、「キア」の体調を見ながら継続する予定です。7月以降は安心して出産を迎えられる環境づくりを優先するため、イルカパフォーマンスの中止を予定しています。出産後の仔獣の公開やイルカパフォーマンスの再開については、授乳や子育ての状況を見た上での決定となります。
イルカの繁殖については、出産後一年間の仔獣の生存率が約59%との調査結果(※)もあり、仔獣が順調に成長することが難しいとされています。専門家や他園館の協力も仰ぎつつ、初めての出産に備えるとのこと。元気な赤ちゃんの誕生に向けて、声援と理解をお願いしています。
※2015年から2019年に飼育環境下で誕生したハンドウイルカの出産後一年の生存率(公益社団法人 日本動物園水族館協会 調べ)
<妊娠個体について>
個体名:キア(雌)
年齢:推定11歳(出産時は12歳)※2011年12月22日 京都水族館に搬入
出産予定日:2021年8月初旬