イロワケイルカに会える水族館は、日本全国に2館(仙台うみの杜水族館、鳥羽水族館)のみです。
飼育中の水族館及び飼育頭数
宮城県「仙台うみの杜水族館」
2頭:セーラ(メス)、ライト(オス)
セーラは2015年5月に閉館したマリンピア松島水族館から引き継いで展示をしている個体です。ライトは鳥羽水族館のステラとカイから誕生した個体で、2022年に繁殖を目指して鳥羽水族館から提供を受けました。2頭での同居展示を行っています。
三重県「鳥羽水族館」
4頭:ララ(メス)、ステラ(メス)、カイ(オス)、アース(オス)
ララは1990年生まれの国内最高齢の個体です。アースはステラとカイから2021年7月に誕生しました。仙台うみの杜水族館で展示されているライトの弟にあたります。
かつて飼育していた水族館
神奈川県「横浜・八景島シーパラダイス」
2018年までイルカがテーマの水族館「ドルフィンファンタジー」で展示をしていましたが、個体の死亡により現在は飼育していません。
宮城県「マリンピア松島水族館」
2015年5月に閉館し、個体は仙台うみの杜水族館へ引き継がれました。
石川県「のとじま水族館」
東京都「サンシャイン水族館」
和歌山県「アドベンチャーワールド」
イロワケイルカとは
体長1.5メートル程度と小型で、白と黒の境界のはっきりとした体の模様が特徴のイルカ。ジャイアントパンダのように見えることから、パンダイルカとも呼ばれています。
生息地域は、南米大陸南部沖(フエゴ島やフォークランド諸島周辺の海域)、インド洋南部沖(ケルゲレン諸島周辺の海域)。動きが活発で、海面を素早く泳いだり、ジャンプしたりする様子がよく観察されています。
国際自然保護連合 (IUCN) レッドリストにおいては「低危険種(LC:Least Concern)」であり、近い将来絶滅に瀕する見込みは低いとされていますが、日本国内では飼育している水族館が2館のみでなかなか出会えないイルカです。
仙台うみの杜水族館、鳥羽水族館を訪れた際は、イロワケイルカをぜひよく観察してみてください。複数頭が仲良く泳ぐ様子や、ボールで遊ぶ姿が見られるかもしれません。