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イワトビペンギンが“ホップする”展示水槽導入 都市型水族館『AOAO SAPPORO』

((左)陸場の形状が変化する展示システム ※企画時のイメージ CG (右)着脱可能な六角形のブロック)

2023年夏開業予定の都市型水族館『AOAO SAPPORO』(北海道札幌市)は、陸場の形状が変化する世界初(※1)のペンギン展示システムの導入を決定した。

ペンギンたちが生き生きと楽しく過ごすことができる環境づくりを目指して、ペンギンの行動や生態などの知見をもとに(※2)展示水槽を開発。六角形のブロックを組み合わせたデザインで、使用するブロックの数や組み合わせを変えることで、陸場の形状を容易に変更し、環境に変化を起こし続けることが可能だ。

ブロックの高さは、陸場を“ホップ”して(飛び跳ねて)移動する習性があるイワトビペンギン(英名:ロックホッパーペンギン)の特性が活かせるように設計され、イワトビペンギンのダイナミックな行動が間近で観察できる展示となっている。

(【イワトビペンギンのダイナミックな行動が間近で観察できる展示水槽】 ※イメージ)

陸場面積:約25㎡
水場面積:約56㎡
展示水量:約64t
展示生物:キタイワトビペンギン
展示企画:株式会社青々
企画協力:ペンギン会議
デザイン:DESIGN STUDIO KAISUI
※展⽰⽣物・内容は変更になることがあります。

※1:陸場の形状を変化できるペンギンの水槽を使用している動物園・水族館は世界初(「ペンギン会議」調べ)
※2:動物園・水族館などのペンギン飼育施設関係者、研究者などが集まる「ペンギン会議」の協力によって開発

【 展示生物:キタイワトビペンギン 】
和名:キタイワトビペンギン
英名:Northernrockhopper Penguin
学名:Eudyptes moseleyi
体長約55〜65cmの頭部にある黄色い飾り羽(冠羽)が特徴的なペンギン。岩場をピョンピョンとジャンプして移動する姿から『イワトビ』という名前がついている。

【 企画協力:ペンギン会議 】
毎年数百人が参加するペンギンの全国大会を開催する NGO。1990年に創設され、国内に百以上ある動物園・水族館などのペンギン飼育施設関係者、研究者、保全団体、ペンギンファンが集まり、研究発表やペンギンに関する情報を交換して、ペンギンの保全と飼育技術、飼育環境の改善の向上を目指している。『AOAO SAPPORO』の展示水槽は、同会議代表の楠田幸雄氏(元長崎ペンギン水族館館長)および研究員(創設者)の上田一生氏の協力のもと計画。

【 デザイン:DESIGN STUDIO KAISUI(デザインスタジオカイスイ) 】
水族館やミュージアムなどの展示に触れたときの“感動を持ち帰る体験設計”を専門としているクリエイティブチーム。「ひとが集まる場所のコミュニケーションを豊かにする仕組み」をデザインの力で実現することをテーマとして領域を問わず活動している。

 

AOAO SAPPORO(アオアオ サッポロ)/施設概要

(ロゴマーク)

『AOAO SAPPORO』とは、生命が生き生きと繁茂する様子を表す「青々」という単語に由来する名称。札幌という都市のビル内にありながら、海や水の生き物たちの豊かな生態に出会える場所をつくりたい、という思いが込められている。

所 在 地:札幌市中央区南2条西3丁目20番地 4階~6階
交  通:札幌市営地下鉄南北線・東西線・東豊線「大通」駅徒歩 3 分
札幌市電「狸小路」駅徒歩 1 分
延床面積:約 5,100 ㎡(バックヤード含む)
開業予定:2023年夏
*公式ティザーサイト:https://aoao-sapporo.blue
*公式Instagram:https://www.instagram.com/aoao_sapporo

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