上野動物園にはたくさんの「アイドル的動物」がいますよね。
今回はたくさんのかわいい動物の中から、「ぬいぐるみみたいにかわいい」動物を2種類、紹介します!
レッサーパンダ
まずは「レッサーパンダ」を紹介します。
西園「パンダのもり」に併設された展示場で、現在2頭が生活しています(ルカちゃんとカリンちゃん)。
レッサーパンダの生息地は、ジャイアントパンダと同じくアジアの冷涼な地域です。海抜1000m以上のところに住んでいるというから驚き。
かわいいポイント①:あし
レッサーパンダのあしは身体に比べて色が濃くなっています。
レッサーパンダの全身の体毛は、長くて柔らかく、足の裏も体毛で被われているんですよ。
地面の感触を確かめるようにゆっくりと、よちよち歩いている姿は、夢中になってみてしまいます。
歩くたびに「もふ…もふ…」と音がしそうですよね。
かわいいポイント②:しっぽ
レッサーパンダのしっぽは、ふさふさでしましま模様です。
その役割は、バランスをとったり、 寝るときに身体に巻きつけることで体温を調整したりすること。
また、しっぽを立てると威嚇の役割も。
しましま模様なのはカモフラージュのためと言われています。
レッサーパンダは通常、単独で暮らす動物ですが、2頭は比較的仲良く一緒に暮らしていました。
かわいいポイント③:食事シーン
レッサーパンダは「木登り」がじょうずです。この日も木のてっぺんに一瞬で登っていました。
画像のように、前あしを器用に使い、片方の前あしだけで竹の枝をもって葉を食べるしぐさがとてもかわいいですね!
動物園では竹以外にも、りんご、バナナ、みかん、トマト、にんじん、煮たさつまいも、卵、牛乳などをあたえているのだそう。
なかなかシブいお顔で食べていますね(笑)
レッサーパンダは、身体のどの部位も「かわいい」!
つぶらなひとみも、ふわふわの身体も、ぬいぐるみみたいですよね♪
※レッサーパンダって「パンダ」なの?
結論から言うと、レッサーパンダはパンダとは分類的に異なります。ただ、似た特徴はいくつかあります(生息地や食性など)。
そしてその名前の由来には、意外な歴史が。
現在、「パンダ」といえば「ジャイアントパンダ」を指すことが多いですよね。
しかし、実は先に存在が確認されていたのは「レッサーパンダ」です。その時はレッサーパンダが「パンダ」と呼ばれていました。
その後ジャイアントパンダが発見されてからは、彼らが「パンダ」と呼ばれるようになりました。
少し不思議な話ですよね。
プレーリードッグ
続いて、「プレーリードッグ」を紹介します。
彼らが暮らしているのは、上野動物園東園「ゾウのすむ森」の向かい側。
「コテリー」と呼ばれる、一夫多妻制の家族を形成して生活しています。
かわいいポイント①:立ち姿
プレーリードッグといえば、後ろあしで立って周りを見渡しているイメージがある人も多いのではないかと思います。
なぜ立つのかというと、敵が近づいてこないかどうか見張りをする習性があるため。
小さい身体で警戒しているのが、なんともかわいいですね。
プレーリードッグの周りにはいつも来園者が集まっているので、もしかすると私たちを警戒しているのかもしれません。
かわいいポイント②:おしり
2匹が固まって何かを話しているようです。おしりがもちもち。
プレーリードッグは「ハグ」であいさつをすることがあります。とても愛らしいですね。
そして、意外としっかりとしっぽが生えていることに驚きました。
かわいいポイント③:食事シーン
プレーリードッグは草食です。
この日も葉っぱや枝を熱心にかじっていました。
彼らは巣穴を掘って生活するのですが、周辺の草がプレーリードッグの身長より高く育つと、視界を確保するために草を刈り取る習性があります。
そのため、草原が荒れることはありません。
刈り取ったあとには、柔らかくて栄養価の高い草が伸びてくるため、巣穴の周辺には動物が集まります。
逆に、プレーリードッグのいなくなった草原は荒れ、砂漠化が進むといわれています。
プレーリードッグの習性は、動物にとってよい環境をつくっているのですね。
巣穴の周辺には、巣を掘ったときに出てきた土が積み上げられていることがあります。
野生の環境だと、バッファローなどの動物の土浴びの場として利用されるのだそうです。
実は、上野動物園のプレーリードッグが暮らしている場所のすぐ隣には、バッファローがいます。
野生の環境に近づけた上野動物園の工夫かもしれませんね。
じっと観察してみよう
今回は上野動物園の「ぬいぐるみみたいにかわいい動物たち」を紹介しました。
どちらも、ずっと見ていても飽きない動物たちです。
じっと観察してみると、まだまだかわいいポイントが見つかりそうですね♪
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文章・画像/名月子店(めいげつこてん)