今回は、愛媛県立とべ動物園の「キリンファミリー」を紹介していきます。
キリンファミリーがいる場所
とべ動物園のキリンファミリーは、園で一番広~いエリア、「サバンナ」で生活しています。
体調などによってはおうち(キリン舎)にいることもありますが、この日はファミリーのほとんどがサバンナに出てきてくれました。
キリンファミリーを紹介!
末っ子の妹:小夏
キリンファミリーがおうちからサバンナに出てきたところ。画像左の一番小さなキリンにご注目。
小夏ちゃんは2022年7月25日に生まれた女の子。
2022年10月03日にサバンナデビューを果たしました。まだ一般公開されてから5か月しか経っていないんですよ。
お母さんとお兄ちゃんと、仲良くお食事中。
小夏ちゃんの頭までの高さは、生まれた時ですでに170cmもあったそう。そして、ひと月に10cmくらい成長しているとのこと!
今では2mを超えて、すくすくと成長しています。
皆さんは、キリンの赤ちゃんが持つ、ほかの動物には見られない「ある特徴」って知ってますか?
それはキリンの「角」が関係しています。
キリンには2本の角がありますが、すでに生えた状態で生まれてくる、というのがその特徴です。
ただ、生まれたときは角は立っておらず、内側や前方に倒れている状態なんですよ。
小夏ちゃんの場合は、角が前側に向いていました。飼育員さんによると、角周りのふさふさの毛が、横から見るとリーゼントみたいになっていて可愛かったそうです♪
お兄ちゃん:リュウト
リュウトくんは、2020年5月13日に生まれた男の子です。もうすぐ3歳になります。
リュウトはとっても優しいお兄ちゃんなんですよ。
食事に夢中だったリュウトが顔を上げ、じっと一点を見つめています。その視線の先には…。
一頭でトコトコ歩いていく小夏。
小夏の先にはシマウマたちやダチョウがいるので、お兄ちゃんのリュウトは心配しているのかもしれません。
小夏が近寄ってきたときは、顔を近づけたり優しく舐めてあげたりしてあげてるそうですよ。
とにかく妹が可愛くて仕方ないリュウト、素敵なお兄ちゃんですね。
ちなみにこのあと、小夏はダチョウが羽を広げたときに驚いて走り回っていました。
母:杏子(あんず)
2頭のお母さん、杏子(あんず)。7歳のメスです。
とべ動物園のアイドルキリンだったそうですが、今では立派なママドルになりました。
性格はとても人懐っこく、お母さんとしての役割も申し分ありません。
杏子はリュウトを産んだとき、体のケアを熱心に行い、何とか首を起こそうとするリュウトに、足や首でサポートしてあげました。初めての出産だったのにとても立派ですよね。
昨年、小夏を産んだときも同様に世話をし、授乳も早かったそうです。
キリンの授乳は「母親主導」。子どもが飲みたいときにいつでも飲めるというわけではありません。
そのため、授乳が早いというのは、子育てが順調であるという証拠になることがわかります。
ベテランお母さんな杏子。
子どもたちはその背中を見ながら、きっとお母さんのように優しくて強いキリンに成長すると思います。
父:リュウキ
今回、残念ながらお部屋でお休み中だったのでサバンナでの様子を観察できなかった、お父さんのリュウキ。
10歳のオスのキリンです。
ほかの3頭に比べると、体の茶色い部分が黒っぽいのが特徴。
そして、リュウキは国内のキリンの中でも特に大きく、約5m20cmもあるんですよ。
もしかしたらリュウトも小夏も、リュウキのように大きなキリンになるかもしれませんね。
リュウキは見た目とは裏腹に、神経質で臆病な一面を持っています。そのギャップがまた可愛いです。
次は、4頭そろってサバンナで優雅に暮らす姿を見てみたいです。
キリンファミリーに会いに行ってみてくださいね!
今回は愛媛県立とべ動物園の、仲良しキリンファミリーを紹介しました。
心温まるエピソードがたくさんありましたね。
お兄ちゃんのリュウトはまもなく成熟期を迎えます。小夏ももう少し大きくなったら、お母さんになるかもしれません。
そのときは、別の動物園に行ってしまうかもしれないので、家族がそろっているうちに、その仲睦まじいようすを見に行ってみてくださいね♪
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文章・画像/名月子店(めいげつこてん)