動物園だけでなく牧場などさまざまな場所で会える、身近な草食動物であるヤギとヒツジ。
しかし、実際のところ間近でじっくり見るという機会はあまりないかもしれません。
身近な動物とはいえ、よく見ることで新しい発見があることも。
そこで今回は、直接彼らに触れることのできる、板橋子ども動物園に行ってきました!
ヤギ・ヒツジの放し飼い
板橋子ども動物園では、ヤギ・ヒツジの放し飼いが行われており、自由に彼らをなでたり写真を撮ったりすることができます。
筆者もゆっくりと近づいてなでてみました。どのくらい近いかというと……。
自由に触れる距離!
とても大人しく、優しくなでてあげると日光の気持ちよさもあってか目をしぱしぱとさせています。
彼らの目を見てみると、両目の位置が人や犬、猫などと異なり顔の横についており、瞳孔も横長なのがわかります。
これは、ヤギとヒツジが草食動物であるためです。
野生の草食動物は広い草原で暮らしており、肉食動物に襲われる危険性を常に抱えています。
そのため、彼らは少しでも周囲の状況を確認できるように目が顔の横についているのです。さらに、瞳孔が横長なことでよりさらに横に広い視野を確保しています。
横から見ても目の形がはっきりとわかるくらいに、目は顔の横にあるのがわかります。
観察するときは、ぜひとも目にも注目してみてください。
触れ合い時の注意点
先に言った通り、ヤギやヒツジは草食動物で肉食動物に襲われる危険があり、追いかけられることは苦手です。
動物園であっても同じで、走って追いかけてしまうと怖がって逃げてしまいます。
ですので、触れ合いタイムでは追いかけるのではなく近づいて来るのを待つか、ヤギ・ヒツジが立ち止まっているときにゆっくりと、後ろからではなく横から近づいて優しくなでるようにしましょう。
慌てずゆっくりしていれば、なでてくれと言わんばかりに近づいて来る子もいますよ。
<動画>
https://clipchamp.com/watch/WCY8x72GanN
触れ合いタイム終了後はエサやりを体験することもできます。
食欲旺盛な姿は必見です!
ヤギは高いところがお好き?
ちなみに、板橋子ども動物園ではもう一つプログラムがあります。
それがヤギの屋根登り。
畜舎の草屋根に登り、草を自由に食べる様子を観察することができます。
「高いところに登って平気なの?」と思うかもしれませんが、実はヤギは古くから高所で暮らしていた動物です。
野生のヤギは岩に付着した塩をなめるためにどんどん高所を登り、ほぼ垂直の崖であってもバランスを保てるほど優れた身体能力を持っています。
さらに、この高所に登るというのは肉食動物から襲われにくくするという防衛の役割も果たしており、ヤギの本能的な行動ともいえます。
<動画>
https://clipchamp.com/watch/37sgYFzxljP
実際に屋根登りの様子を見てみると、怖がることなく進んでいき気ままに草を食べているのがわかります。
このように身近な動物の普段は見られない姿を見ることは、子どもたちの好奇心を刺激し、たくさんの学びをもたらしてくれることでしょう。
プログラム概要
【ヤギ・ヒツジの放し飼い】
10:00~11:15
13:15~15:15
【ヤギ・ヒツジのエサやり】
11:30~12:00
15:30~16:00
※エサやりは1名様につき午前・午後1回ずつです。
【草屋根登り】
12:00~12:40
【ヤギの橋渡し】
・3~11月
16:15頃~
・12~2月
15:45頃~
施設概要
●営業時間
10:00~16:30
※12月~2月は16:00まで
●定休日
月曜日(祝日の場合は祝日明けの日)・2月の第三火曜日・12月29日~1月3日
●アクセス
【電車をご利用の場合】
都営三田線「板橋区役所前駅」A1出口より徒歩約7分。
【自転車をご利用の場合】
公園内の駐輪場をご利用いただけます。
●入館料
無料
※ヤギ・ヒツジの放し飼いなどを含む、今回ご紹介した常設プログラムも無料となります。
●写真撮影
可
※フラッシュ撮影はNGですのでご注意ください。
●板橋こども動物園(東板橋公園内)Webサイト
https://www.city.itabashi.tokyo.jp/bousai/kouen/kouen/doubutsuen/1006627.html
—
文章・画像・映像/政喜