2023年3月15日、群馬サファリパークにて…
ホワイトタイガーのメス「アル」ちゃんが赤ちゃんを2頭出産したという嬉しいニュースがありました!
先日群馬サファリパークのホワイトタイガーを紹介した際は未公開だった赤ちゃんたちが、2023年7月22日からついに一般公開!
筆者は7月22日から土日6日日間限定で開催された「ホワイトタイガー親子 朝一見学ツアー」に参加してきました。今回はツアーのようすと、赤ちゃん2頭を詳しく紹介します!
赤ちゃん2頭のママとパパは?
母:アル
まずは赤ちゃんの両親から紹介。両親はどちらも群馬サファリパーク出身の、異父兄妹です。
今回ママになったのは「アル」。2015年9月1日に「メープル」(メス)と「ピース」(オス)の間に生まれました。
アルには双子の姉妹「ルナ」がいましたが、2015年10月6日に突然この世を去りました。
アルとルナが生まれたころ、群馬サファリパークではどちらかを抱っこして記念撮影ができるというイベントを開催していました。
とあるアニメのキャラクターから名づけられた2頭。アルはルナの分も元気に生きています。
父:ヴィエリ
パパになったのは「ヴィエリ」。元イタリア代表のサッカー選手が名前の由来です。
ヴィエリは2013年に「メープル」(メス)と「クラウド」(オス)の間に生まれました。メープルの初めての子どもがヴィエリです。
ヴィエリも双子で生まれたのですが、相方は先日の記事で紹介した「バッジョ」!バッジョは一足先、2017年に「エール」のお父さんになっています。
ヴィエリの日課は念入りに念入りにお気に入りの場所にマーキングすること。お昼寝も大好きで、寝ていると大きな顔のパーツが寄って見えるそうです(笑)
ヴィエリとアルは仲良し
赤ちゃんが生まれるずっと前から、ヴィエリとアルは一緒に展示されてきました。
仲良く日向ぼっこをしたり、一つの岩に一緒に登ったり…とっても仲良しの2頭です。
群馬サファリパークの職員さんたちも、ヴィエリとアルの赤ちゃんをずっと心待ちにしていました。
オスらしくがっしり&どっしりしたヴィエリと、スリムで軽やかなアル。そんな2頭の赤ちゃんはどんな姿なのでしょうか…?
赤ちゃん2頭のこれまで
2023年3月15日の誕生以来、しばらく知らせがなかった赤ちゃんたちのようす。4月末に群馬サファリに行ったときは、バスガイドさんから夏ごろの公開になるとは聞きましたが…。
そんな中ついに、2023年7月14日放送「ほっとぐんま630」(NHK)で2頭の名前が発表され、翌15日には公式Twitterでも投稿されました。
その名は…「ウラヌス」と「エリオス」!
かっこいい名前ですね。
アルとルナのときも思いましたが、群馬サファリパークのトラ担当さん、絶対セーラームーン好きですよね。
そして同日、2頭の公開日が7月22日以降の土日祝日であることもわかりました。公開に伴って特別ツアーの開催も決定!名前が発表されてからは怒涛のホワイトタイガー週間となりました。
「ホワイトタイガー親子 朝一見学ツアー」に参加してきた
群馬サファリパークでは、エリオスとウラヌスの誕生を記念して、7/22(土)・23(日)・29(土)・30日(日)、8/5(土)・6(日)の6日間、朝1回のみ「ホワイトタイガー親子 朝市見学ツアー」が開催されました。
とっても貴重な機会なので、筆者は7月29日に東京からかけつけました。
▼ツアーの内容(群馬サファリパーク公式ホームページより)
「アル(ホワイトタイガー母親)とエリオス・ウラヌス(子どもたち)の外に出て来る様子をご覧いただけます。おっかなびっくり歩く子どもたちの可愛らしさを、ぜひ写真や動画でお撮りください。朝一番の様子をご覧いただいた後は、入口に戻りサファリを一周いたします。」
料金:バス代1人1500円+入園料
定員:50名
今回のツアーは、出発時間から違います!
通常のサファリバスの始発は9時40分ですが、親子ツアーのバスは9時20分発!受付時間は9時から9時20分と、とても短かったので、筆者は4時過ぎに起きて東京から向かいました。
専用の受付場所も準備されていて、特別感がありました。
早速サファリバスに乗車して、まだ来園者のいない園内へ。
ホワイトタイガーのいる場所までは少し距離があるので、ほかの動物の出勤風景も観察できて貴重な機会でした。
親子の出勤風景を観察!
ホワイトタイガー親子に会えるのは、「トラゾーン」。ここでお部屋から屋外展示場に出てくる親子のようすを観察します。
7月22日のツアーに参加した来園者が言うには「赤ちゃん2頭はしばらく外に出てこなかった。お母さんのアルが出てきても数分お部屋の中にいた。」とのこと。今回は無事に出てきてくれるでしょうか?
扉が開くとすぐ、お母さんのアルがスタスタと出てきました。そして10秒くらいすると…
「ウラヌス」がお母さんを追いかけて走ってきました!
初めまして、ウラヌス。
並んで歩く2頭。まだ生まれて4か月なので、とっても小さいですね。
「エリオス」も遅れて合流。親子の出勤完了です!
アルは高台へ。さすがの身のこなし!
なぜすぐに高台へ上ったかというと、子どもたちのようすを見守るため。
水浴び
親子の水浴びのようすをお届け。
まずはウラヌスがおそるおそる池に近づきます。
ゆっ…くり入水!
浸かったまま水を飲んでいて可愛かったです。
少し水が苦手なエリオス。
ウラヌスが「おいでよ~」という風に見つめています。
水を飲んで…
エリオスも水の中へ!
バスガイドさんも「おっ、入りましたね!」と大盛り上がり。
初めて目が合いました♪
アイスブルーの瞳がとてもきれいです。
アルも子どもたちにつられてやってきました。
2頭は「お母さんまだかな~」というようすで見つめています。エリオスがウラヌスの背中にあごを乗せていてかわいい!
アルは、お尻から入水!子どもたちは「お母さんの入水、こだわってるな~」という感じで、じっと見ていました(笑)
2頭はその後もしばらくじゃれ合っていて、バスガイドさんは2頭の動きに合わせて、一番よく見える位置にバスを移動してくれました。
▼水浴びのようす(フルバージョン)
https://www.youtube.com/watch?v=Q8fp9bEqXY4&t=5s
「高台に登りたい~」
水浴びを終えたアルは再び高台へ。写真を見るとわかると思いますが、高さは2m以上ありそうです。
エリオスがやってきました。先週はうまく登れなかったそうですが…
お母さんと一緒にいたいエリオス。しばらく奮闘(お母さんを見つめるだけ)しますが、
登れませんでした。ちょっとすねてしまったような表情がとても可愛いですね。
エリオスがあきらめた後、ウラヌスも挑戦。
ウラヌスは植物で遊ぶのが好きなようです。葉っぱをくわえたまま遠くを眺めていました。
ウラヌスもエリオスと同じところから登り始めます。
しばらく格闘して、無事登頂!
「よく頑張ったね」という風に、お母さんのアルに体をなめてもらっていました。嬉しそうにリラックスするウラヌスがとても可愛かったです。
「エリオス」はこんなトラ!
「エリオス」の名前の由来はギリシア神話の太陽神。
しま模様がはっきりしています。
エリオスの紹介カードを作ってみました。
エリオスは大人っぽい顔で、右目の上の模様がキリっとした眉毛のように見えます。手も顔と同じくらい大きくて、オスらしいがっしりした体格です。
そしてエリオスは、ウラヌスによく飛びかかられて裏返るので、肉球がよく見えます。遊びが大好きで、お母さんのアルに「ネコパンチ」したところ、すぐにアルに怒られていました(笑)
性格は少し臆病で、ウラヌスのうしろをついて歩くことも多いです。
「ウラヌス」はこんなトラ!
「ウラヌス」の名前の由来はギリシア神話の天空神。
まさに天空に浮かぶ雲のようなウラヌスは、尻尾以外ほどんどしま模様がありません。
筆者もこんなにしま模様が少ないトラは初めて見ました。
ホワイトタイガーはベンガルトラの白変種。「白変」の度合いは個体ごとに異なりますが、しま模様がある個体がほとんど。ウラヌスはとても珍しい、ほぼ完全な「白変種」ということができます。
ウラヌスの紹介カードも作りました。
ウラヌスは「まろ眉」と困り顔がキュート。
性格はとってもマイペースで、急にひとりでおでかけしたり、いろんなところに隠れたりします。エリオスの前ではどちらかというとお兄ちゃんで、先陣を切って歩いたり、狩りの仕方を教えてあげたりしていました。でもお母さんの前では甘えん坊。アルの隣にいるのが安心するのでしょう。
充実したツアー
9時20分にツアーが始まり、エリオスとウラヌスのエリアには約40分くらい滞在できました。バスでここまでじっくり双子を観察できるのは今回だけだったかもしれません。
その後は一度出発地点に戻り、通常のバスと同じように園内を一周しました!
お昼前。ウラヌスはお母さんのアルの横で休憩中。
エリオスは小さい岩ならすぐ登れます。大きい岩にもすんなり登れるといいね。
グッズも販売中!
今回のツアーはホワイトタイガーの親子をさまざまな角度から、朝一で観察することができるとても貴重な機会でした。何よりエリオスとウラヌスが本当に可愛くて、何時間でも見ていられるなと思います。
売店マルシェでは、ホワイトタイガーのグッズがたくさん販売されていましたよ。
オリジナルホワイトタイガーぬいぐるみの親子4個特別セットが8000円。親タイガーのぬいぐるみ(1個3410円)、子タイガーのぬいぐるみ(1個2200円)が2個ずつセットになっています。
数量限定なのでお早めに!
オリジナルトートバッグ(2200円)も。おしゃれで使いやすそうです。
ホワイトタイガー親子の展示スケジュール
特別ツアーは終了しましたが、ホワイトタイガー親子の展示については公式サイトのカレンダーで確認できます。
2023年の夏は、ナイトサファリも開催されています。日中と夜の動物たちの姿は全然違うので、たくさんの発見があること間違いなし!
そしてホワイトタイガーの親子3頭が一緒に過ごす姿、成長する姿を見ることができるのは今だけ。皆さんも、群馬サファリパークに足を運んでみてくださいね。
—
文章・画像/名月子店(めいげつこてん)