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2年連続キングペンギンの人工授精成功!赤ちゃん公開中@アドベンチャーワールド

キングペンギンの人工授精成功(アドベンチャーワールド)

アドベンチャーワールドは、近畿大学生物理工学部及び先端技術総合研究所との共同研究において、昨年に続き2年連続でキングペンギン(オウサマペンギン)の人工授精に成功。2021年2月6日(土)に誕生した赤ちゃんで、今回の成功は国内3例目(※)です。現在、赤ちゃんはペンギン王国で公開中で、母親と育ての父親とともに元気に過ごしています。
※1例目(2018年):鴨川シーワールド 、2例目(2020年)・3例目(今回):アドベンチャーワールド

キングペンギンの赤ちゃんについて

出生日:2021年2月6日(土)
孵化日数:54日
性別:オス
出生体重:215g 現在は 9,492g(4月15日測定)
公開場所:ペンギン王国 2階
母親:2002年2月10日 アドベンチャーワールド生まれ(ペンギン王国で飼育)
精子提供オス:2009年2月 3日 アドベンチャーワールド生まれ(ペンギン王国で飼育)

<キングペンギンの赤ちゃんの様子>
3月24日には体重が5kgを超え、親からの吐き戻しだけではなく、魚を食べるようになりました。現在は、茶色の羽根(保温性が優れており、周りの環境に馴染みやすく天敵に狙われにくくする保護色の意味合いがある)に覆われています。この後生後約6ヶ月で大人の羽根に生え変わり、 自力で泳ぐことができるようになります。

<人工授精をする目的>
自然繁殖のみでは、特定の遺伝子に偏るなどの問題があるため、遺伝的多様性を保つためには人工授精の技術も必要です。アドベンチャーワールドは今後も自然繁殖と人工授精の併用を進めていき、種の保存への貢献につなげます。

ペンギンプロジェクトについて

アドベンチャーワールドでは、現在8種類約450羽のペンギンが暮らしています。1978年の開園時にフンボルトペンギンとキタイワトビペンギンの飼育を開始し、1990年から自然界で暮らすペンギンコロニー(繁殖群)を再現すべく、「ペンギンプロジェクト」として本格的に飼育・繁殖研究に注力。アデリーペンギン、ヒゲペンギン、ジェンツーペンギン、キングペンギンと繁殖実績を積み、1997年に世界最大のペンギン、エンペラーペンギンの繁殖研究を開始しました。

<アドベンチャーワールド ペンギン繁殖実績について>
1978年:フンボルトペンギン初繁殖
1990年:アデリーペンギン、ヒゲペンギン、ジェンツーペンギンの卵を搬入 人工孵化、育雛を行う
1992年:キングペンギンの卵を搬入。人工孵化、育雛を行う
1994年:ジェンツーペンギン初繁殖
1995年:キングペンギン初繁殖
1996年:アデリーペンギン初繁殖
1997年:エンペラーペンギンの赤ちゃんを搬入、人工育雛を行う
1998年:ケープペンギン初繁殖
1999年:ヒゲペンギン初繁殖
2004年:世界でも2園館目となるエンペラーペンギンの繁殖に国内初成功
2005年:エンペラーペンギンの国内初繁殖に対して日本動物園水族館協会より「繁殖賞」を受賞
2006年:キタイワトビペンギン初繁殖。これにより国内最多となる 8 種類のペンギンの繁殖に成功
2020年:国内で2例目となるキングペンギンの人工授精に成功

キングペンギンについて

分 類:ペンギン目ペンギン科
学 名:Aptenodytes patagonicus
英 名:King Penguin
生息地:フォークランド諸島、サウスジョージア島などの亜南極圏
食 性:アドベンチャーワールドでは主にホッケ、シシャモなど
繁 殖:1度の繁殖で1個の卵を産み、足の上にのせ腹部の皮(抱卵嚢)をかぶせ、オスとメスが交代しながら52~56日抱卵する。
寿 命:20〜30年
体 長:85〜95cm
体 重:約15kg
特 徴:頭や胸元の鮮やかな色が特徴。名前の由来はエンペラーペンギンの発見まで最も大きなペンギンとされていたため、キング(オウサマ)ペンギンと名付けられた。

アドベンチャーワールド

住所:〒649-2201 和歌山県西牟婁郡白浜町堅田2399番地
公式サイト:https://www.aws-s.com/

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