産業用水中ドローンメーカー・株式会社FullDepthと新江ノ島水族館は、2021年3月20日(祝・土)〜4月11日(日)まで、小型水中ドローンを活用した深海探査共同研究の成果発表展示「相模湾 江の島沖の深海生物相調査」を開催中です。
相模湾は身近な海であると同時に、古くから研究の盛んな海域でもあります。FullDepthと新江ノ島水族館は、2019年から水中ドローンを用いた相模湾の深海調査を実施。水中ドローンメーカーと水族館が手を結ぶことで、単独では難しい深海探査への挑戦が可能となりました。深海底へ自ら赴き、海底のようすやそこにすむ生き物たちを実際に観察・採捕することで得られる、「新たな発見・魅力」を伝える展示を目指しています。
これまでに5回の調査を実施し、9動物門130種以上の生物を確認しました。また、水中ドローンに採捕能力を備えることで、相模湾において79年ぶりとなる珍種「コトクラゲ」の再発見・採捕が実現しました。
※現在コトクラゲの生体展示は行なっていません。
これまでの深海探査共同プロジェクトの成果を、確認・採捕生物の生体展示の他、写真のパネル展示、実際に調査で使用した水中ドローンの実機の展示を行います。今後も新たな海域の調査・採捕機器の開発などに挑戦していきます。
新江ノ島水族館×FullDepth
深海探査共同プロジェクト成果発表展示 「相模湾 江の島沖の深海生物相調査」
展示期間:2021年3月20日(祝・土)〜4月11日(日) 9:00〜17:00
展示場所:新江ノ島水族館 深海Ⅱ、相模湾ゾーン 沿岸水槽
展示内容:
◇調査概要「相模湾の深海 -新たな発見・魅力を水槽へ-」:採捕・確認した生物の生体展示(トリノアシ、テヅルモヅルなど)
※生物の状態によって展示内容は変更します
◇実機展示「自らの手で作る深海展示への挑戦 -チームで挑む新たな取り組み-」:産業用水中ドローン「DiveUnit 300」実機展示
◇調査成果「江の島沖150~300mの海底」:調査で確認した9動物門130種以上の生物の現場写真をパネル展示
◇動画展示「成果と展望」:調査の様子と展望を動画で展示
■本調査に使用した産業用水中ドローン 「DiveUnit300」
<株式会社FullDepth 会社概要>
株式会社FullDepth (FullDepth Co., Ltd.)
代表者:代表取締役社長 CEO 伊藤 昌平
設立:2014年6月4日
住所:東京都台東区蔵前三丁目10番8号 ブルックライズ東京 3F
URL:https://fulldepth.co.jp/
事業概要:産業用水中ドローン等の企画、開発、製造および販売
※本調査研究は、船の科学館「海の学びミュージアムサポート」の支援を受けて実施しました。