ジャイアントパンダを飼育している動物園は、日本に3園のみです。東京都にある「上野動物園」、和歌山県にある「アドベンチャーワールド」、兵庫県にある「神戸市立王子動物園」です。
「上野動物園」では、2017年に園内で誕生した”シャンシャン”が愛されています。中国へ帰ることが決まっており、現状では2021年5月末の予定です。
「アドベンチャーワールド」はジャイアントパンダの飼育頭数が最も多く、これまで17頭(最近では2020年11月誕生)もの繁殖に成功しています。
「神戸市立王子動物園」で飼育中の”タンタン”(1995年生まれ。2000年、震災後の神戸を元気にするために来園)は、高齢のため、体の負担が少なく多くの仲間たちがいる中国へ帰ることが決まっていますが時期は未定です。
ぜひ動物園を訪れて、ころころとした愛くるしい姿を間近で観察してください。
上野動物園 概要
上野動物園は、東京都台東区の上野恩賜公園内に1882年に開園した、日本初の動物園。上野駅から徒歩5分という好立地で多くの人々が訪れ、年間入場者数は動物園の中で日本一を誇ります。約350種3,000点の動物を飼育展示しており、世界三大珍獣と言われるジャイアントパンダ、オカピ、コビトカバにも西園「キリン・カバエリア」で出会うことができます。上野動物園での一番の見どころは、ジャイアントパンダの展示です。メインの入園口である東園の正門を入ってすぐ、「ジャイアントパンダ舎」があります。2020年9月には西園に新しく「パンダのもり」がオープンし、西園でもジャイアントパンダと出会えるようになりました。その他、日本初(1932年完成)の「サル山」、上野動物園でしか出会えないアイアイなどのマダガスカル島の動物たちを展示する「アイアイのすむ森」、アジアゾウの水浴び・砂浴び・採食・寝室にいる様子を観察できる「ゾウの森」、モルモットなどとふれあえる「子ども動物園 すてっぷ」、鳥類を展示している蓮の名所「不忍の池」、国重要文化財「旧寛永寺五重塔」なども見どころです。公益財団法人東京動物園協会が管理しています。
アドベンチャーワールド 概要
アドベンチャーワールドは、和歌山県の南紀白浜に1978年に開業した、動物と自然とふれあえるテーマパーク。開業当初の名称は「南紀白浜ワールドサファリ」で、1983年から現在の名称になりました。動物園、水族館、遊園地が一体となっており、ジャイアントパンダの家族と出会ったり、カバやキリンにおやつをあげたり、イルカやクジラのパフォーマンスを観たり、観覧車やジェットコースターに乗ったりと、盛り沢山な体験ができます。日本一の頭数を展示しているジャイアントパンダが、一番の見どころです。アドベンチャーワールドは、中国成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地と共同で繁殖研究を行い、中国国外で最多の繁殖実績を誇ります。最近では2020年11月に赤ちゃんが誕生しました。その他、日本では2ヶ所(他、名古屋港水族館)でしか展示していないエンペラーペンギン(コウテイペンギン)も見どころです。株式会社アワーズが管理運営しています。
※ラッコの展示は2021年3月に終了しました。(鳥羽水族館へ移動)
神戸市立王子動物園 概要
神戸市立王子動物園は、兵庫県神戸市の王子公園内に1951年に開園した動物園。日中共同飼育繁殖研究のために2000年から飼育しているジャイアントパンダや、コアラ、ユキヒョウなどの希少動物を含む約130種800点の動物を飼育展示しています。毎日、時間により様々な動物たちの食事をする姿や、迫力のあるゾウのトレーニングを観ることができます。動物園内には動物たちの飼育展示エリアの他、動物のことを深く知ることのできる動物科学資料館、観覧車やメリーゴーランドなどのある遊園地、重要文化財の旧ハンター住宅(異人館)、D51蒸気機関車の展示もあります。